人参の栄養素と効能

人参には江戸時代に中国から来た東洋種と、明治時代に日本に来た西洋種があります。現在主流となっている西洋種についてお話いたします。

目や肌の健康を保つβ-カロテン

β-カロテンは体内でビタミンAに変換される栄養素で、目を乾燥から守り、視力を調整します。また抗酸化作用が強く、肌の老化や動脈硬化の予防効果を期待されている栄養素でもあります。カロテンは人参の英語名「キャロット」が由来となるほど、人参にはβ-カロテンが豊富なのです。

高血圧を予防してくれるカリウム

カリウムは体の中の塩分や水分のバランスを保つ栄養素です。とりすぎた塩分を体から排出してくれるので、むくみの改善や血圧を下げる効果があります。

整腸作用のある食物繊維

食物繊維には、水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維があり、人参にはどちらも含まれています。不溶性食物繊維は、便通を整え便秘解消に役立つものです。また、水溶性食物繊維は脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して体の外に排出する働きがあるため、生活習慣病の予防・改善効果が期待できます。

"もったいない"をおいしく

Re soup プロジェクト

"もったいない"をおいしく

広島の農業をもっと明るく元気にしたい！野菜の味自体は美味しいのに不揃いの色や形が理由だけで廃棄されてしまう野菜を使って、本当に美味しい料理を全国・世界の方に食べて欲しい。そんな想いから農家・野菜マルシェの活動している方々・ホテルのシェフと協力し合い、この“ Re soup”は生まれました。

商売の活動における基本理念である“三方よし”『商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売といえる』という考えを基に、匠・お客様・地域にとって三方よしとなる事を目指して手掛けた商品です。

※人参農家 しもみんの農場さん

Re soupストーリー

世界情勢が変わりコロナ禍で日々の売り上げの減少、原材料や商品等が残ることで私たちが想像している以上の大量廃棄も始まっていました。コロナ禍でも一次産業・二次産業には補助金が出ず、私たち自身も観光関係で80%以上も売り上げが下がる等のダメージを受けて大きく苦しみ始めていました。

そんな中、そこから出る廃棄食物を活用して少しでも共存できないかという想いだけで、少量高品質をテーマにした小さな工場、カクイチ横丁の秘密基地「ATORA（アトラ）」を作りました。直感でこれからは冷凍の時代が来る。これが、今苦しんでいる、今後苦しむであろう世界を救うのではと思ったのです。初めは全く売り上げがつかない日々が続く中でのスタートでしたが、こんな声が出てきました。「葉物野菜を捨てなければいけないから、どうにか活用できませんか？」１件、2件ではなく何件も。さらには葉物野菜だけではなく根菜類も。その時はスチームで瞬間冷凍が一番美味しく、過去ある冷凍野菜の何倍も甘くて美味しくこれが良いと思いました。野菜は自然の産物。収穫される量も野菜ごとにまちまちなので、悩んで止まりました。

またまたそんな中、仲の良いシェフが「野菜スープはどうですか」と。そして記念すべき第一回目の試作品である「きゅうりの冷製ポタージュ」の試食。一口食べてそこにいた全員が一斉に「美味しい！」と。しかもブイヨンも野菜からとっていて動物性ゼロ。もちろん余分な添加物は不使用。これは農家さん・お客様にも喜んでいただける、やろう！と即決。ただ問題は全ての作業を手作業で行う必要があり、作るのに恐ろしく時間と手間が掛かることでした。

鮮度の高さを生む日本最高峰の瞬間冷凍機「TOMIN」

一般的な冷凍処理を施したお刺身やお肉は「ドリップ」と言われる赤色の液体が出てしまいます。これは冷凍によって食品の細胞が壊され、流れ出た水分です。このドリップには旨味や栄養素が含まれているため、これらが流れ出ることで「冷凍食品は味が落ちるよね」と広く認識されてきました。

一方で凍眠は特殊な冷凍手法である「液体凍結」という画期的な凍結処理を施します。いわゆる急速冷凍と言われるものですが、その急速冷凍の分野においても圧倒的に速く凍らせられるため、食品へのダメージを大幅に低減します。

これにより、「ドリップ」がほとんど流れ出ないため、美味しいものを美味しいまま冷凍し、皆様の食卓へお届けすることが出来るようになりました。水産のプロも食肉のプロも「冷凍しているか否か分からない」と大絶賛の品質です。

※当店仁多米生産者　横田法人ネットワーク様

農業の平均年齢は75歳って知ってますか？

広島の農家さんの平均年齢は75歳。5年後には農家さんが大幅に減っていく統計になっています。兼業農家・シニア層による管理となっている要因の一つは、労働量の割りに儲からないこと。年商1000万以下の事業者がほとんどです。それ以上の事業者も人手を抱えてやるには大きな負担がかかります。小さな取り組みですが“Re soupプロジェクト”で、まずはお金になっていない野菜をお金に変えて少しでも農業が継続できる環境づくりに寄与していきます。

広島の野菜やお米が美味しいって知ってますか？

美味しい農作物が育つのに寒暖の差の激しさは大きな要素になります。広島は昼夜の寒暖の差が激しく美味しい野菜やお米ができます。冬になると車で1時間程の距離でウィンタースポーツができるほど、冬の山間部は寒さを増します。広島の山間部は、美味しい野菜を作るのに適しています。ただ、山手で農地の一つ一つが小さく大量に収獲ができないため、効率が悪く手間がかかるのも大きな課題の一つです。その為我々はコンセプトとして「少量高品質」を提案しています。

もったいない野菜のロスが多くて40％以上もあるの知ってますか？

不揃いの形や少量の傷・天候による過度な生育が理由による野菜のロスは多いところで40%以上を超えています。この"もったいない"野菜たちは残念ながら廃棄となってしまうケースが多いです。理由は、、①買い手がいない。②これらを処理する人手が足りない。が主な要因です。廃棄することが一番手間と時間がかからない方法だからです。我々は今回のプロジェクトの中の目標の一つに"廃棄野菜をお金にかえる"を掲げています。

飲食店やホテルの人手不足は深刻です。

コロナ禍になり売り上げが激減したことによる、人員削減や離職等でこの業界の人手不足が深刻になっています。このスープは、某ホテルのフレンチシェフがプライベートで専用レシピを作成してくれました。こちらからの依頼ももちろんありますが、ホテルでも使えるクオリティでできれば、ホテルとしても助かると。一人のシェフの技術を我々の調理技術と冷凍技術で、多くの課題解決をしたいという思いです。今後は"もったいない"をおいしくしたResoupがホテルでも活躍することを願っています。

この商品に対する想い

いろんな人の頑張りと想いが詰まったこの商品を通じて、小さな幸福が多くの方と共感できることを願っています。そして、今から必ず大きくなる日本の農業の可能性に寄与できることも願っています。いろんな物にはそれぞれ固有の価値がある。その価値を最大化して、10年20年"手から手へ"橋渡しをしていくことをこれからも努力していきますので、ご愛顧いただきますようどうぞよろしくお願いいたします。