コンセプト
飲むための器ではなく、眺めるための器を制作したいと思い、出目金を主体としています。漆の水々しい艶やかさの中に出目金を描いています。
おすすめポイント
京都の蒔絵師が蒔絵で出目金を描いています。蒔絵は日本で独自に生み出された漆芸です。漆で描いた文様が乾かないうちに、文様に金箔などを蒔き定着させます。細かな文様を表現するには技術力を要します。
背景は朱色一色で塗り、表面は0.05mmの薄い塗膜を研いで光沢を出す呂色仕上げです。シンプルな背景と呂色仕上げで、蒔絵の美しさを際立たせます。
柔らかさを表現するため、木地ではなく乾漆造りで素地を造形しています。この技術は難易度が高く今日ではあまり多く制作されていません。